PICK UP IDOL つばきファクトリー

2017年 3月 02日

PHOTO=厚地健太郎　INTERVIEW=田中裕幸

念願のメジャーデビューを実現！
「ここがゴールじゃなくてスタートより大きな目標へ」

――メジャーデビューおめでとうございます！まずはデビューにあたっての思いを。

小野瑞歩「メジャーデビューして、できることが増えそうで楽しみです！つばきファクトリーとして単独ツアーもやりたいです！」。

浅倉樹々「ドキドキしているんですけど、一生に一度のメジャーデビュー日。ちゃんとしたメジャーデビュー日にしたいです！（取材日はデビュー前）」。

――ちゃんとしてないメジャーデビュー日ってあるの（笑）。

浅倉「イベントでちゃんとしゃべれず泣いて終わったりとか、そういうふうにならないよう楽しみたいと思います」。

谷本安美「私はトークが上手くないので、“ごげんりょく？言語力？”を磨いていきたいと思います。すみません、こんな調子なので」。

一同「（爆笑)」。

――ちなみにメンバーの中でトーク力がある人、MCでよく回す人って誰？

一同「小片リサちゃんです」。

――そんな小片さんはメジャーデビューにあたっての気持ちは？

小片「とっても嬉しいですが、気を引き締めてやっていきたいと思います。そして、こぶしファクトリーとライバルとして戦っていける存在になりたいなと思います」。

――こぶしファクトリーの広瀬彩海さんと井上玲音さんは（ハロプロ研修生の前に在籍していた）「ナイスガールトレイニー」時代からの同僚ですよね？

小片「はい。最初、こぶし結成の話を聞いた時には正直悔しい思いはあったんですけど、今こうしてつばきファクトリーに選ばれて、お互いグループ活動しているので、切磋琢磨し合いながら頑張りたいと思います」。

新沼希空「私はこれからいろんなことにチャレンジしたいし、もっとたくさんの人につばきファクトリーを知ってもらえると思うので、ワクワクしています」。

秋山眞緒「今はワクワクドキドキの気持ちでいっぱいです！」。

小野田紗栞「みんなが話していることを聞くと、自分ももっと頑張らなければと思います」。

岸本ゆめの「メジャーデビューを目標にしてきてそれを達成できたので、また新しい目標に向かって9人でもっと力を合わせて心を一つにしていかないといけないなと思います」。

――最後にリーダーの山岸さん。

山岸理子「とても嬉しいですが、ここがゴールじゃなくてスタートなので、より大きな目標に向かって頑張りたいと思います」。

――山岸さんは研修生になってから約5年。メンバーの中でもひときわデビューまでの期間が長いですが、やはり思いは格別かもしれませんね。

山岸「同期の野村みな美ちゃん（こぶしファクトリー）とか、期が近い人たちがどんどんデビューしていく度に焦りの気持ちがあったので、つばきファクトリーに選ばれた時は、本当に今までの人生の中で一番嬉しかったです」。

――周りで辞めていく人もいる中で、このまま続けていっていいのかどうか迷ったことはありますか？

山岸「こぶしファクトリーのメンバーが発表された時に、このまま続けるかどうか悩んでいたんですけど、その時に周りの子たちが『私はまだ頑張る！』と言っているのを聞き、私も頑張ってみようと思いました。そうしたら3ヶ月後くらいに、つばきのメンバー発表があって！」。

――もし3ヶ月待たずに違う決断をしていたら…。

山岸「多分ここにはいないと思います」。

――そんなつばきファクトリーの記念すべきメジャーデビューシングルは、トリプルA面となっていますが、どんな曲になっていますか？

山岸「まず『初恋サンライズ』は今までの曲の中でも一番スピーディーです。サビの前のセリフにも注目していただきたいです。あと私たちが“サンライズジャンプ”と呼んでいる、サビでジャンプするところがあるんですけど、そこでみなさんも一緒にジャンプしていただければ嬉しいです」。

――つばきって、こぶしの“ぐいぐい系”に比べてガーリーでおしとやかなイメージがありましたが、今回のシングルは決しておしとやかというだけではないですよね。

山岸「はい。ギャップを楽しんでいただければと思います」。

――今後もおしとやかイメージに縛られず？

小片「はい。いろんな曲に挑戦していければと思います。カッコいい曲だとしたら、カッコよさの中に可愛さがあったり、可愛い曲ならその中にカッコよさがあったり……」。

――ではそんな小片さんに『Just Try！』の紹介を。

小片「つんく♂さんが作ってくださった曲で、タイトルを“とにかくやってみよう！”という意味で捉えています。聴いてくださる方が前向きな気持ちになれるような曲だと思うんですけど、私たちも歌っていてすごく前向きになれます」。

――それにちなんで、みなさんが今“とにかくやってみよう！”と思っていることってありますか？

小片「私はドイツ語を勉強しようと思っていて、テキストも買いました。高校を卒業して勉強することもなくなるので、これから頑張ろうかなと思います」。

――なんでまたドイツ語を？

小片「『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカ（惣流・アスカ・ラングレー）というキャラクターが好きで、アスカがドイツ語をしゃべるシーンがあるので、それを観て私もしゃべれたらいいなと思いました」。

岸本「私はハーモニカです。今は童謡とか簡単な曲を楽譜に起こして吹いているんですけど、ちゃんと勉強して、ブルースハープをブルースに乗せて吹けるようになりたいです」。

谷本「私は“ひとり◯◯”ができるようになりたいです。ひとりで行動することが得意ではなかったので」。

――ひとり映画とか、ひとりカフェみたいな？

谷本「まずひとり野球観戦に行きたい」。

――野球ってひとりで行くより、むしろ仲間で行ったほうが楽しいですよね（笑）。

谷本「外野スタンドにいると、応援団で知っている人たちも結構いるのでわーっと盛り上がれます」。

――北海道出身の谷本さんはやはりファイターズファン？

谷本「はい！」。

――じゃあ、牧野真莉愛ちゃん（モーニング娘。’17）と一緒になったりする？彼女も外野の応援席でよく観ているみたいですけど。

谷本「真莉愛ちゃんは多分東京のほうの球場に行っているんじゃないかなと思います。私は札幌ドームに行っているので」。

秋山「私は“バック転”です。私はブリッジが得意なんですけど、お兄ちゃんがバック転が得意で、壁を蹴って回る“壁宙”というのをやるので、それを見てかっこいいなと思って」。

――ハロプロでアクロバティックな動きができる人は少ないと思うので、できれば武器になりますね。

つばきは楽器ができる人が多いグループ
ハロプロ初のガールズバンド結成!?

――ではデビューシングルのあと一曲『うるわしのカメリア』について教えて。

新沼「この曲は蓄音機の音色から始まるレトロな感じの曲になっていて、昔の言葉遣いの歌詞にも注目してもらいたいです。ミュージックビデオは学校で撮影していて、校庭や教室でダンスを踊ったりしているんですけど、衣装は昔の女学生のようなイメージの袴姿から近未来的な制服の衣装まであって……。やっぱり学校で撮影しているから、無邪気な表情の私たちを見ていただけるんじゃないかなと思います」。

――ほかの2曲がカッコいい系なので、一番ナチュラルな表情を見られるかしれませんね。ところで、つばきファクトリーがハロプロのほかのグループと比べて「これは負けない」というものは？

小片「私たちはハロー！プロジェクトの中で一番新しいグループなので、フレッシュ感では負けないと思います！あと女子力。こぶしファクトリーはステージに出るのにボディクリームを塗らない人が多いらしいけど、つばきファクトリーはしっかり塗っています（笑）」。

岸本「私はもともとそういうのは気にしないタイプだったんですけど、みんなの影響を受けて今はクリームを持ち歩いています」。

小野「つばきファクトリーって楽器ができる人が多いんじゃないかと思います。ピアノは小野田紗栞ちゃん、浅倉樹々ちゃん、新沼希空ちゃんができるし、岸本ゆめのちゃんもハーモニカを練習中だし……」。

小片「私も楽譜を見ながらだったらピアノ弾けます」。

小野「谷本安美ちゃんもアルトホルンができます。私は特技としてフルートを挙げていて……」。

山岸「私はリコーダーができます」。

秋山「じゃあ、私はトライアングル（笑）」。

小野「一度、みんなで演奏してみたいです」。

――おっ、ハロプロ初のガールズバンド!? でもドラムもギターもベースもいないか。

小片「私、ドラムもできますよ！」。

岸本「私はギターを練習中です！でも人差し指が痛くなって、今、指の痛みと闘いながら頑張って練習しています」。

――ギター初心者にとって最初の関門ですね。

小野「私、家にベースを持っていて…」。

一同「えーっ！」。

小野「誕生日プレゼントに買ってもらったんです。でも結局全然弾けずに挫折しました」。

――じゃあ、改めてチャレンジしてもらって。これでバンド完成ですね！楽器ができる人がこれだけ揃っているグループはないですよ。

山岸「私はリコーダーを吹きながら、ムーンウォークができるという特技もあります」。

――それはシュールな（笑）。ところでハロー！プロジェクトって、谷本さんのようにマニアックな野球ファンが各グループにひとりはいそうなイメージですよね。

小片「私はサッカーが好きです。鹿島アントラーズが大好き！親が両方茨城の出身なので」。

谷本「サッカーって試合の展開が速くてよくわからないよね」。

小片「野球好きの人には『サッカーって意味わかんない』と言われるけど……」。

谷本「うん。野球のほうがおもしろいよ！ドラマがある！」。

小片「野球の試合はどんどん長引いちゃって、なんか……」。

谷本「いや、それが面白いんだよ！」。

小片「サッカーは時間がちゃんと区切られているし、観やすいと思います！」。

――ロスタイムがあってもせいぜい数分だからね。そんな熱い谷本さんは贔屓の選手っているんですか？

谷本「西川遥輝選手！」。

――人気ありますよね。

谷本「私が野球観戦に通い始めたのが昨年くらいで、すごくいいなと思って。足も速いし打てるし」。

――日本シリーズでのサヨナラホームランは感動したんじゃない？

谷本「はい！球場で観ていました！」。

――スポーツに限らず、この知識だったら負けないというものは？

小片「私は『エヴァンゲリオン』の知識は誰にも負けません！」。

――山岸さんのムーンウォークというのは、やっぱりマイケル・ジャクソンが好きだから？

山岸「はい。よくダンスでもマイケルさんの曲で踊ったり、あとジャクソン5も好きでよく聴いています」。

浅倉「自分がこれだけは負けないというのは、愛犬を思う気持ち……」。

一同「出た！言うと思った（笑）」。

――浅倉さんの犬好きは有名なの？

一同「はい。ずっと言っています（笑）」。

浅倉「帰ってきた時、玄関で待っててくれるんですよ。もう、可愛くて！こたつに入ってたら、寄り添ってきたりとか」。

――（笑）。では最後にリーダーから意気込みを。

山岸「私たちはハロー！プロジェクトではもちろん、アイドル界でも主役になれるように、そして多くの方に笑顔を届けられるような存在になっていきたいと思います。応援よろしくお願いします！」。

つばきファクトリー（つばきふぁくとりー）

2015年、ハロプロ研修生内の6人組ユニットとして結成。以降、イベントやハロプロ研修生発表会、先輩グループのオープニングアクトなどで活動。2015年9月、1stインディーズシングル「青春まんまんなか！」をリリース。2016年8月、研修生から小野、小野田、秋山の3人が加入し9人体制に。

【CHECK IT】
2月22日、トリプルA面シングル「初恋サンライズ／Just Try！／うるわしのカメリア」でメジャーデビュー。「Hello! Project 研修生発表会 2017 3月～Marching！～」に出演。3月11日（土）Zepp Tokyo（東京）、12日（日）Zepp Namba（大阪）、18日（土）Zepp Nagoya（愛知）で開催。

詳しい情報はつばきファクトリー公式サイトへ