PICK UP CASTER 阿部華也子
PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=田中裕幸
4月から『めざましテレビ』のお天気キャスターに
大分弁でのお天気も可憐
――番組が始まって3ヶ月半、超・朝型の生活には慣れましたか?
「今は3時起きの生活なんですが、それにはすっかり慣れましたね」。
――帯番組ということでいったんペースが身につけば大丈夫なのかな?
「そうですね。でも金曜の夜や土日に友達とごはんに行くということになると、私と友達の普段の行動時間は別じゃないですか。だからちょっとずつペースが崩れちゃったりします(笑)」。
――その日の番組のオンエアを観返したりはしますか?
「はい、観返しています。お天気は外からお伝えしているんですが、スタジオの軽部(真一アナ)さんたちとの掛け合いで、もう少し自然にやりとりができるようになりたいですね。今はまだ緊張して、どう返せばよかったんだろうかとすごく考えてしまいます」。
――そのぎこちなさが初々しくていいという声もあります(笑)。
「でも3ヶ月以上経ったし、そろそろ甘えていられないなという思いもあります」。
――視聴者からの評判はやっぱり気になる?
「あんまり自分の評判を気にしないようにしています。どうなんだろう?と思いながら」。
――ツイッターで自分の名前で検索したりしない?
「しないですね。怖いというのもあるし…」。
――地元・大分弁でお天気を伝えるコーナーも話題ですね。方言女子ぶりが愛らしいと人気です。
「うれしいですね。番組で用意していただいたコメントや、たまに自分でセリフを考えて、それを大分弁にして伝えています」。
――大分弁って、同じ九州でも、博多弁とも鹿児島のほうの言葉とも違うみたいですね。私の福岡出身の知人は「~けん」とか「~したと」とかやたら言いますが…。
「あ、『~けん』はよく言いますよ。でも『~と』ではなく『~しちょん』っていいますね」。
――今年4月にデビューするまでは天気の勉強をしたことなかったと思いますが、お天気について興味は湧いてきましたか?
「以前は天気予報は漠然と自分の地域のお天気しか観ていなかったですね。でもお天気コーナーを担当させてもらい読む立場になって、原稿を読みながら思うのは、『天気予報には親切な情報が最初から最後までつまってるんだな』ということです。たとえば『朝夕はひんやりするので一枚羽織るものがあるといいですよ』とか『折りたたみの傘を持って行ったほうがいいですよ』という情報があったり、『土砂災害に警戒してください』の一言があったり…」。
――番組で今特に気をつけていることは?
「一度原稿を読んでいて、突然漢字を読めなくなることがあって…。私『北』という漢字が苦手みたいで、『北陸』『北海道』『北関東』とか、それを突然読めなくなって、そのトラウマで、絶対読めるだろうと普通思える漢字でもほとんどフリガナをふるようになりました。アナウンサーの方でもそういうことがあるみたいで。その漢字が出てきたら、ドキッとしてしまう字があるみたいです」。
――生放送で1秒1秒に追われる状況の中だと、普段の精神状態では絶対にわかるようなことも、突発的にわからなくなることもあるのかも。
「そうですね、秒単位の闘いで、0.1秒でも切れちゃったら、トークの途中でもばっさり切れてしまうような…」。
――何秒でこれくらい読めるという“体内時計”的なものは身に付いてきました?
「これくらいの文章だったら何秒くらいで読めるだろうなというのは何となくわかってきました。誤差1秒くらいで」。
――それは経験のなせる業かも。ところで『めざましテレビ』は観ていて出演者同士の仲の良さが伝わってきますね。
「はい! 最初はテレビ業界って上下関係が厳しい世界で怖いんだろうなと不安を抱えて入ったんですけど、みなさんすごく温かく迎えてくださって、プライベートで歓迎会もしてくださって! “めざましファミリー”ってよく言われますけどその通りで、先日誕生日だったんですけど、みなさん祝ってくださって、そういうのもありがたいですね」。
アイドル時代の経験はとても大きい
「人前に立つのが好きなんだな」と気付けたと思います
――土日の休日は何をしている時が楽しい?
「私、海外ドラマを見るのが好きなんです。休日一日家にこもって観ていることがあります(笑)。母が昔から海外ドラマが好きで、気づいたら私もはまっていました」。
――でもテレビを観ていて情報番組になると仕事モードになってしまう?
「そうですね。特にお天気コーナーは参考にさせてもらっています。他のことをしている時にもお天気のコーナーが始まると、耳だけは傾けますね。『こういうふうに言うとわかりやすいんだな』とか『この人何も見ないでこんなにお天気のことについて話せるんだ』とか感心させられたり…」。
――上京して1年あまり。東京には慣れましたか?
「だいぶ慣れましたね。でも新宿の西口から東口への移動はよくわからず、今でも迷ってしまいます(笑)」。
――テレビに映るということへの緊張感はあります?
「ありますね。全国に私の姿が流れてると思うと…。まだ慣れないですね」。
――地元・大分でアイドル活動の経験もあると聞きましたが、その時の経験が生かされていることはありますか?
「はい。すごく大きいと思いますね。あの時の経験を経て、『私、人前に立つのが好きなんだな』ということに気付けたと思います。当時はグループで歌をやっていたんですけど、一人ではなかったので、みんながいるから頑張れる気持ちでした。辛いこともあったんだろうけど、でも辛いことはすぐに忘れてしまうタイプなので(笑)、頑張れました。今は一人で活動していますが、でも“めざましファミリー”のみなさんや、本当のファミリー、私の家族も応援してくれているので力になっています!」。
――アイドル時代とは役割は違うけど、自分が発信したことで反応が返ってきたりというのは嬉しい?
「そうですね。それはすごく喜びを感じます!」。
――でも今はネットで反応は見たくない?
「そうですね(笑)。まだ怖いですね。もうちょっと慣れてきたら(笑)」。
――最後に読者へのメッセージを。
「まだ慣れないこともあって聞きづらかったりすることもあると思うんですけど、一生懸命丁寧にお天気を伝えていきたいと思いますので、みなさんぜひ観てください!」。
阿部華也子(あべ・かやこ)
生年月日:1996年6月18日
出身地:大分県
血液型:B型
【CHECK IT】
早稲田大学文学部在学中。高校時代は地元・大分でアイドルグループメンバーとして活動。大学入学で上京後、紹介で現事務所に所属し、今年フジテレビ『めざましテレビ』のオーディションで合格し、お天気キャスターとして出演中。毎週月曜日~金曜日5:25~放送。